体にやさしく長持ちする最先端ゲルを埋め込んだ中空型針状センサー皮膚に貼り、生体内での連続計測が可能に!ー
- 2024年9月20日 プレスリリース
東京大学が主導で共同開発した中空型針状センサについて、三洋化成を含む関係企業および大学で共同リリースを行いましたので、お知らせいたします。
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻の高井まどか教授の研究チームは、工学系研究科に設置された社会連携講座:装身型生化学ラボシステム、および大阪大学大学院医学系研究科の日比野浩教授との共同研究で、体にやさしく長持ちする最先端のハイドロゲルを使い、皮膚に貼って用いる中空型針状センサを開発しました。
本研究の特徴は、リソグラフィー技術を用いてポリ乳酸を長さ1000μm、先端の孔直径 50μmの中空型針状構造に成形し、その後、ポリ乳酸に金めっきを施すことで、針の中空内部を電極としたセンサの構造にあります。中空の針状電極に、高い生体適合性と長期安定性を備え、さらに特定の物質を検出する機能をもたせた高分子ハイドロゲルを埋め込んだセンサは、応答性や感度が飛躍的に向上し、生体内での連続モニタリングをリアルタイムで実施することに成功しました。
本研究成果は、2024年9月19日(米国東部夏時間)に「ACS Nano」にweb公開されます。
≫リリース詳細:体にやさしく長持ちする最先端ゲルを埋め込んだ中空型針状センサー皮膚に貼り、生体内での連続計測が可能に!ー