三洋化成グループは、2022年3月に経営方針「WakuWaku Explosion 2030」を 策定し、創業以来の社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」に基づき、 誰もが輝ける持続可能な社会を作り上げるために「カーボンニュートラルへの貢献」 「QOL(生活の質)の向上」「働きがいの向上」の3つの柱を掲げ、「ワクワクする会社」へ向けて社員一人ひとりが価値の創造に取り組んでまいりました。
一方で、2022年度はCOVID-19による中国のロックダウン、ウクライナ情勢による エネルギー価格の高騰、半導体不足による自動車減産、急激な円安など、グローバル に様々な環境変化があり、当社も大きな影響を受けました。
経営方針で描いたありたい姿を実現すべく、三洋化成グループの成長の道筋と具体策を明示した3カ年計画である新中期経営計画を策定し、グループ一丸となってサプライチェーン全体の価値向上に取り組むとともに、化学のちからで化学の枠を越えてイノベーションを起こし新たな価値創造を加速させてまいります。
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2030年のありたい姿に向けた経営方針「WakuWaku Explosion 2030」
ありたい姿
当社グループのスローガンを「変える。」から「WakuWaku」へ刷新するとともに、不連続な成長を目指すという強い想いを「Explosion」という言葉に込めました。
「WakuWaku」と「Explosion」のもと、ありたい姿として、Mission、Values、Visionを新たに策定いたしました。
本経営方針におきましては、Mission(=社是)中の『よりよい社会』として、環境と調和した循環型社会、健康・安心にくらせる社会、一人ひとりがかがやく社会を目指すものとし、当社グループ一丸となってその実現に取り組んでまいります。
また、Visionとしては第10次中期経営計画の趣旨を引き継ぎつつも、「多様な一人ひとりの新しい発想を源泉に、当社と全ステークホルダーの『ちから』を掛け合わせ、スピード感ある挑戦を実行し続けることで化学の枠を越えてイノベーションを起こし」、「環境・社会的価値と経済価値を共創」することによって、その結果として「企業価値が高まる」、という実際の行動指針まで具体化を進めました。
ありたい姿に向けた変革
2030 年のありたい姿に基づいて、その道程である2024 年のあるべき姿を策定いたしました。当社グループの現在の事業活動を、「新たな成長軌道」、「基盤事業からの展開」、「基盤事業の見直し」の3つに再整理し、それぞれの方針に沿ったかたちで、事業ポートフォリオの再編、強化に取り組んでまいります。
変革を支える活動
当社グループの海外拠点や生産現場、コーポレート機能など、「あらゆる立場の多様な従業員一人ひとりが主役」との考えのもと、全員にスポットライトを当て、従業員一人ひとりがかがやき、また達成感を味わえるような会社を目指してまいります。その思想を表明するスローガンとして『全部署がプロフィットセンター』を策定いたしました。
従業員一人ひとりがワクワクできる会社を実現していくことが、ありたい姿に向けた変革を支える重要な活動と考えております。具体的には、生産現場改革、プロフィットを産み出すためのコーポレート機能戦略、DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)、職場改革、DXを活用した企業改革などに関する活動方針を策定しております。
サステナビリティへの取り組み
企業活動を支えるサステナビリティへの取り組みにつきましても、これまでの活動をさらに強化し、サステナビリティ視点からもありたい姿の実現に向けて強力に推進してまいります。
≫2030年のありたい姿に向けた経営方針「WakuWaku Explosion 2030」説明資料
新中期経営計画2025の基本方針
事業戦略(2023~2025年度)
①基盤事業からの展開
カーボンニュートラル(CN)およびQOL(生活の質)の向上に貢献する注力5製品群を「高付加価値製品群」として位置付け、本製品群への研究開発および設備投資を加速し、収益獲得を図ります。
②基盤事業の見直し
サプライチェーン全体の改革やウレタン事業と高吸水性樹脂(SAP)事業の構造改革を実行し、収益改善を図ります。
③グローバル展開
海外関係会社での生産設備増強や販売機能強化による拡販を図ります。
将来に向けて
①新たな成長軌道
CN/QOLの向上に貢献する新規事業・製品開発に注力します。継続的なリソース投入、戦略的なアライアンス・M&Aを視野に入れたイノベーション創出のアクションを強化します。
②社会課題の解決
CCU*の導入により将来の大幅なCO2削減を目指します。また、サプライチェーン上で想定される人権問題について積極的に対応していきます。
*Carbon dioxide Capture and Utilization(二酸化炭素の回収・有効利用)
③成長を支える仕組み
人財育成と職場環境の向上に向けた取り組みを進めます。また、安全と品質を最重点に置いてマネジメントし、透明性のある経営を推進します。
≫新中期経営計画2025 -ありたい姿に向けた変革の加速-説明資料
なお本資料に記載の将来に関わる一切の内容は、発表時現在において入手可能な情報 に基づき推計したものであり、様々な要因により、実際の施策、業績と異なる可能性があります。